一発営業停止!ノロウイルスの恐怖

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さて、ノロウイルスの飲食店にとっての一番の恐怖は、
有無を言わせない営業停止です。
具体的なプロセスは、
職場の仲間で食事した、もしくは親族で。
2日後位したら吐き気と下痢が止まらない。
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その時一緒に食事した身内に聞いたら同じ症状。

保健所通報。
保健所、通報受けて飲食店に聞き込み調査、その間、通報者達の検便開始。
検便の結果ノロウイルス確定。間をおかず、飲食店に検便提出を求める。
同型のノロウイルス検出。
感染拡大防止の名目で営業停止が決定。
となります。
えっ?食材は?店の設備の拭き取り調査は?って声が聞こえて来そうですが、
このウイルスは空気中や食材の上では繁殖せず(ここが他の食中毒菌と違う)、その為、食材や施設の拭き取り調査ではサンプル採取の範囲が膨大な為、1番有効なのは、従業員の腸内にいると思われるウイルスを検出した方が早いのです。
つまり、感染した客側と同じタイプのノロウイルスが従業員から発見されれば、問答無用で、アウト!な訳です。
勿論、そのシーズンに流行るノロウイルスのタイプはそう多く無く、従業員が別の感染経路でたまたま感染しただけで、被害者とは無関係の確率もゼロではありません。
しかし、保健所側はあくまで食中毒を、出したことに対する懲罰ではなく、「感染拡大防止」つまり、この店からの感染をこれ以上広げない為の措置として、営業停止を食らわす訳で。

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理不尽ですよね。「懲罰じやない」?飲食店にとって営業停止になる事は、その期間の売り上げだけでは無く、報道される事によって、その後しばらく風評被害に晒されます。
ショッピングセンターの飲食店街に入っている店舗なら、オーナー会社から退出を求められても文句は言えません。
はっきり言って死活問題です。
しかも今やネット社会。今年報道された食中毒で営業停止に追い込まれた店名をグーグルで検索してみればどうでしょう。
「〇〇店 食中毒」
これがおすすめワードに自動的に出ます。ずっと。
仮に誰かがその店を、その事実を知らずに予約したとして、それに誘われた人が待ち合わせの店の場所を調べようと、グーグルで探したら…。
まず、その予約はキャンセルになるでしょう。
こんな状態がずっと続きます。これが懲罰でなくて何なんでしょうか。
衛生管理がずさんだったから、なら自業自得でしょうが、ノロウイルスの場合はその特性から、どれだけ気をつけていても、いつの間にか感染元になってしまう危険性を大きくはらんでいます。
次回はその困難な理由をお話ししたいと思います。

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